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執筆者の写真peacecellproject

サマスクボランティアの声


9月27日の「ボランティアしてきました!イラクのサマースクール報告会」のスピーカーの1人マミさんよりご許可いただきましたので、facebookポストをご紹介します!

*動画は、"カエルの歌”のドレミダンスに”カエル飛び”を提案して子どもたちに教えるマミさん。


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夏休みに10日間、イラクはクルディスタンで、子どもたちのサマースクールにボランティアに行ってきました。


きっかけは、勤務校で開かれたワークショップで、Peace Cell Projectという団体に出会ったことです。 「演劇と絵本で紛争を解決する」という合言葉で、イラクでの支援活動をおこなっている団体です。

はじめこのコンセプトを聞いたとき、 「そんなこと本当にできるのだろうか?」「どんなアプローチが行われているんだろう?」 と大きな関心を抱きました。


全然想像つかない!これは行くしかない!!

とはいえ、イラク戦争やISISなどのイメージが強くあり、日本語で調べても現地の生活がいまいちわからず、出発前はかなりドキドキでした。


イラクはどんな場所だったかというと。

それは、人々が生活する場所でした。 おいしいごはんがあり、バザールがあり 仕事があり、子どもがあそび、家族がくらす場所。 そんなことさえ、行ってみないとわからなかったんです。


昼間は暑すぎるため、あまり人はいません。 夜になると街に人がどんどんでてきます。公園でサッカーをしたり、アイスクリームを食べながらおしゃべりをしたり。

人々はとってもフレンドリーで歩いているとお水をごちそうしてくれたり、一緒に写真を撮ろうと話しかけてくれたりします。

公園には「I ♡Dohok」のモニュメントがありました。 なんだか、これに大きな衝撃を受けてしまいました。 そこに暮らす人々は、当たり前に自分の土地に誇りをもって、愛しているのだと。

本当に素敵な街でした。


サマースクールでは普段の学校でなかなか補えない、音楽、体育(空手)、お話づくりの3コースを行いました。どのクラスも、体と想像力をいっぱいに使い、自分自身を表現します。そしてその表現をお互いに見合って、励ましあい、高めあっていきます。

講師のみなさんの子ども巻き込み力がすごい!!講師も、通訳スタッフも、ボランティアもみんなで一緒になっていっぱい体をうごかし、たくさん笑いました。


そして最終日には発表会!! 子どもたちはスポンジのように知識を吸収し、目をキラキラさせながらクラスに臨んでいました。その姿は、私が普段接している子供たちと何も変わりがありませんでした。


こんなに素敵な子どもたちが、 なにかをかけちがえば、戦争に巻き込まれ、あらたな憎しみを生んでしまうのです。

出会った人が本当に素敵で優しくて聡明な人々だったからこそ、この土地にある歴史が信じられず、その紙一重さに恐ろしくなりました。街の外には70万人が、50度にも近づくような暑さの中キャンプで生活しています。車で1時間半の街モスルでは、まだisisの掃討作戦が続いています。


ピースセルプロジェクト代表の高遠さんが、こんな話をしてくださいました。 戦争や紛争の暴力は、「絶対に許せない相手」というものを作り出す。 絶対に許せない相手と、どう隣で一緒に生きていくのか、それを考えなければ争いはなくならない。 そのハードなコミュニケーションをとるすべを、乗り越えるすべを、どう手に入れるのか。これを本気で考えないといけない。


そこに、表現の、演劇の可能性があるのではないか。そのことを、心から感じる10日間になりました。自分が表現教育をやる意味を改めて感じました。


あー書き出してみても全然まとまらないし、 感じたことの1割もかけていない!!

何回かにわけて 私が知ったこと、忘れられない人、 思い出をつづっていこうと思います!!


そして、 来週の水曜日、このボランティアについて報告会が行われます。 わたしも参加させていただきます。


わたしはたった10日間でしたが、ピースセルプロジェクトの皆さんは、毎日、イラクでこの活動を根付かせようと奮闘されています。そのパワフルさ、アイデアのすごさ、わくわくのすごさをぜひみなさんにも聞いていただきたいです!

団体のホームページはこちらです。 https://www.peacecellproject.org/post/summer


オンライン配信もあり無料で(寄付も受け付けています!!)見ていただけるので、ぜひお申込みいただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいします!!

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